今日も水素の効果について、以下の論文を参考にご紹介したいと思います。

“A novel bioactive haemodialysis system using dissolved dihydrogen (H₂) produced by water electrolysis: A clinical trial. ”
Nephrology Dialysis Transplantation, 25(9), 3026-303.(2010).
Nakayama, M., Nakano, H., Hamada, H., Itami, N., Nakazawa, R., & Ito, S.

こちらの論文では、水素(H₂)を高濃度で含む透析液を使用した血液透析システムを開発しその臨床効果を検討しました。

対象は通常の血液透析を受けている患者21人で、週3回、6ヶ月間にわたり水素(H₂)を含む血液透析システムに切り替えられました。

その結果、透析前後の収縮期血圧の有意な低下が認められ、血液透析後に収縮期血圧が140 mmHg以下に改善した患者の割合が、ベースライン時の21%から6ヶ月後には62%に上昇しました(P < 0.05)。透析パラメータの変化は最小限でしたが、血漿中の単球遊走因子1(P < 0.01)およびミエロペルオキシダーゼ(P < 0.05)のレベルが有意に低下しました。また、試験期間中、臨床的な副作用は観察されませんでした。

結論: H₂を加えた透析液は炎症反応を改善し、血圧コントロールを向上させました。

この水素を高濃度で含む透析液を使用したシステムは、尿毒症管理のための新しい治療の選択肢を提供する可能性があります。

 

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