腰痛について
腰痛は、日本で体の不調として訴える人がとりわけ多い症状で、一生のうちに一度は経験する方が大半だといわれます。ぎっくり腰のように突然襲ってくるものから、数か月以上にわたって続く慢性的なものまで幅があり、痛み方も原因も一人ひとり異なります。
腰痛の大半は、レントゲンなどの画像検査をしてもはっきりした原因が特定できない「非特異的腰痛」だとされています。こうした腰痛は、姿勢や体の動かし方のクセ、筋肉の疲れや柔らかさの低下、運動不足、ストレスなどが重なり合って起こるものがほとんどです。
痛みが出たときにだけ手当てをしていると、腰痛は何度もぶり返しやすくなります。腰そのものに加えて、骨盤や股関節、背骨を含めた体全体の状態を確かめ、腰に負担をかけている元から整えていくことが大切です。
腰痛の原因について
よくある原因の一つが、長い時間同じ姿勢を続けることです。デスクワークで座りっぱなし、あるいは立ち仕事で立ちっぱなしの状態が続くと、腰を支える筋肉がくたびれて血のめぐりも悪くなり、張りや痛みとなってあらわれます。
姿勢のクセも見逃せません。背中を丸めて座る、腰を反らせて立つ、片方の脚に重心を預ける、脚を組むといった習慣は、腰の特定の場所に負担を集めてしまいます。腰を曲げたまま重い物を持ち上げる、中腰のまま作業を続けるといった動作も、腰に大きな負担を強います。
おなかや背中、お尻の筋力が落ちていると、腰まわりを支える力が弱まります。また、太ももの裏やお尻、股関節まわりの筋肉がかたいと骨盤が動きにくくなり、その分を腰が補おうとして動きすぎることで、負担が大きくなります。
気持ちのストレスや寝不足も、腰痛と深く結びついています。ストレスは筋肉をこわばらせるだけでなく、痛みを感じやすい状態をつくることも知られています。札幌の冬は雪かきや冷え込みで腰に負担がかかりやすく、腰痛が強まりやすい季節です。
腰痛は、姿勢、体の使い方、筋力、柔軟性、心の状態といったさまざまな要素が絡み合って起こります。痛む腰だけに目を向けるのではなく、体全体のバランスや日々の過ごし方を見直していくことが、腰痛を繰り返さないための鍵になります。
腰痛の症状について
腰痛のあらわれ方は、重だるさ、張り、鈍い痛み、動いた瞬間の鋭い痛みなど、人によってさまざまです。痛む位置も、腰の真ん中、左右のどちらか一方、お尻寄りなど、一人ひとり違います。
朝起きたときに腰がすぐに伸びない、前にかがむと痛む、長く座っていると腰がしんどくなる、後ろへ反らすと痛みが走るなど、どんな姿勢や動作で痛むかによって、負担がかかっている場所が異なることもあります。
腰の痛みに加えて、お尻や太もも、ふくらはぎにまで痛みやしびれが広がっているときは、神経が刺激を受けているおそれがあります。また、痛い側をかばって体を傾けたままでいると、背中・首・膝といった離れた部位にまで負担が及んでいくことがあります。
脚に力が入りにくい、しびれがひどい、尿や便の出方がおかしい、横になっていても強く痛む、熱が出ているといった場合は、すぐに医療機関を受診してください。長引く腰痛でお困りの方は、当院にご相談ください。体全体のバランスをみたうえで、状態に応じて鍼灸も組み合わせながら、腰痛が戻りにくい体づくりをお手伝いします。




