虚血再灌流や炎症によって引き起こされる急性酸化ストレスは、身体の組織に深刻な損傷を引き起こします。また、持続的な酸化ストレスは、癌をはじめ多くの疾患の原因の1つとして認められています。
“Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals.”
Ohsawa I, Ishikawa M, Takahashi K, Watanabe M, Nishimaki K, Yamagata K, Katsura K, Katayama Y, Asoh S, Ohta S. Nat Med. 2007 Jun;13(6):688-94.
こちらの文献では、水素が予防および治療への応用において、抗酸化物質として潜在的可能性を秘めていることを示しています。
・水素は、活性酸素種(ROS)の中で最も細胞毒性の高いヒドロキシルラジカルを選択的に還元し、効果的に細胞を保護します。しかし、水素は、生理学的役割を持つ他のROSとは反応しませんでした。
・局所虚血および再灌流によって脳に酸化ストレス障害が誘発された急性ラットにおいての研究では、水素ガスを吸入することで、酸化ストレスの影響を緩衝することにより脳損傷を著しく抑制しました。
このことから、水素は効果的な抗酸化療法として使用でき、また、膜を急速に拡散する能力があるため、細胞毒性 ROS に到達して反応し、酸化ダメージから保護することができることが示唆されました。
当院には高気圧水素酸素カプセルがございますので、脳梗塞や心筋梗塞等の既往のある方をはじめご興味のある方は是非お問合せ下さい。